守りたくて、抱きしめたくて、なお彷徨う。
会えば傷つくと知っていたけれど、そうすることでしか終われない恋だった。
ふと見上げた空に朧月。日に日に滲む記憶と繰り返される喪失。思い出せないけれど忘れた訳じゃない。堪えきれず呟いた言葉が、行き場をなくしてポトリと落ちた。
行かないで。言えたら何か変わっていただろうか。
今も、あの夏の続き。
そこで、笑っていてくれたなら。
猫に抱かれて眠る。
7/16(火)〜7/28(日)
神戸元町にある写真ギャラリー「Kobe 819 Gallery」で開催の『写真生活手帖 ー展示の楽しみ』展に作品1点出展します。