歩いていけるところにあるお寺には、
夕方の散歩に出ている人が
入れ替わり立ち代りやってくる。
本堂の前で手を合わせて祈っていく。
2020.5.8 【今を撮る】2020年5月8日
2020.5.7 【今を撮る】2020年5月7日
昨日とはうって変わって、良いお天気。
近所を思うままに歩き回ってみると、
通ったことのない道がたくさんあることに気づく。
住宅街の小さな路地の奥、
行き止まりのフェンスの向こう側に
たった一輪のバラの花が咲いていた。
慎ましい秘密の花園。
2020.5.6 【今を撮る】2020年5月6日
2020.5.5 【今を撮る】2020年5月5日
2020.5.4 【今を撮る】2020年5月4日
2020.5.3 【今を撮る】2020年5月3日
2020.5.3 羽のないズマールで、今を撮る。
全てが、かつてないほど不確実になってきている今、
目の前のこの景色は本当に確かなものなんだろうか。
それすら危うげに見えてくる。
約束されているかのように見えていた日常は、
今ではまるで泡のように頼りなく思える。
それでも、その掴みどころのない輪郭に手を伸ばし、
何かを確かめたいと望む。
だから、写真を撮ろうとするのかもしれない。
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今を、撮ってみようと思う。
ちょうど、今を撮るのに使いたいレンズが手元にある。
羽のないズマール。
縁あって私の手元にやってきた絞り羽根の欠落したレンズ。
完全開放でしか撮影できず、昔のレンズのため、曇りも傷も盛大にある。
そのせいで、ぼんやりと紗がかかったような写りになってしまう。
とてもクセの強いレンズ。
今を撮ってみようかと考えた時、このレンズのことを思い出した。
この不確実さ、目の前の景色への確信のもてなさが、
羽のないズマールが映し出す光景にオーバーラップする。
目を見開いてもはっきりとは捉えられない景色。
それこそが、今なのではないか、と。
ということで、しばらく羽のないズマールを相棒に、
今を撮ってみることにしようと思う。