8月の始め、お便りプロジェクトの2通目の手紙を書いた。
ポストカードにはクレマチスの写真を選び、手紙の話題は花火のことだった。いつも、カードの写真とそこに書く手紙の話題には直接の関連はないのだけれど、クレマチスと花火は、私にとってはまったく無関係という訳でもない。
クレマチスは、日本では「鉄線(テッセン)」とも呼ばれている。鉄のように強い蔓を伸ばすことから、その名前がついたらしい。花の時期が初夏なので、夏の着物や浴衣の柄としてよく使われる。私は、美しく咲く鉄線を見るたびに、浴衣をイメージして、夏の風情にときめきを覚えるのだ。
クレマチス → 鉄線 → 浴衣 → 花火
こんな連想で今回の手紙を書いた。
手紙を受け取った方も、クレマチスの花を見て何か思い起こしたりすることがあるだろうか、と思いを馳せながら。